もし坂本龍馬が現代の社会起業家だったら?

もし坂本龍馬が現代の社会起業家だったら?薩長同盟を仲介し、日本初の商社ともいわれる亀山社中を立ち上げた龍馬。その行動力と発想力は、現代のスタートアップ精神と驚くほど重なります。

龍馬がやっていたことを現代語に直訳すると──

  • 薩摩・長州という対立勢力をまとめた → ステークホルダー調整
  • 亀山社中(日本初の株式会社とも)で海運・貿易を事業化 → ビジネスモデルの設計
  • 幕府という既存権力に真っ向から挑んだ → 規制の壁を突破する行動力

完全に社会起業家のプロフィールだ。「社会の課題を仕組みで解決する」という発想は、170年前から変わっていない。あなたの身近にも、古い慣習を壊して新しいやり方を作ろうとしている人、いませんか?

「日本を今一度せんたくいたし申候」

「洗濯=リセット」。古い仕組みをゼロベースで見直したいという衝動を、龍馬は命をかけて言葉にした。現代でいえば「社会課題をビジネスで解決したい」という起業家マインドそのものだ。時代が変わっても「変えたい」と感じる人間がいる限り、この言葉は普遍的なメッセージであり続ける。

「洗濯」が必要な日本は、今もある

龍馬がこの言葉を書いたのは1867年、暗殺される約1年前だ。幕府という250年続いた仕組みが機能不全に陥り、外国の圧力に国が揺れていた時代に「一度全部リセットしたい」と言い切った。

現代に置き換えると、どうか。終身雇用が崩れ始めてすでに20年以上が経つのに、多くの組織がまだその前提で動いている。年功序列で昇進が決まり、会議は根回しありきで進み、稟議書は何段階もの承認を経る。「それ、本当に必要ですか?」と聞ける人が、どれだけいるか。

龍馬が今の日本を見たら、「あ、まだ洗濯が終わってないですね」と笑いながら言いそうだ。

龍馬が社会起業家なら、最初に何をするか

龍馬の行動パターンには一貫したものがある。「対立している当事者を直接つなぐ」動き方だ。

薩摩と長州は当時、互いを不倶戴天の敵と思っていた。それを龍馬は「共通の敵(幕府)がいるなら、手を組む方が合理的でしょう」という論理で仲介した。感情論ではなく、構造的な解決策を持って当事者の間に入った。

現代の社会起業家で言えば、行政・NPO・民間企業が別々に動いていて連携できていない社会課題に入り込み「一緒にやれば解決できる」と橋をかける役割だ。龍馬は170年前にそれをやっていた。

もし龍馬が現代のスタートアップにいたら、何と言うか

ピッチの場で、龍馬ならこう言うと思う。

「この国を今一度洗濯したい。そのために仕組みを作ります。投資家の皆さん、一緒に洗濯機を回しませんか」

笑えるようで、核心を突いている。社会起業家に必要なのは、現状への怒りや違和感を「事業として設計できるか」だ。「おかしい」と思うだけなら誰でもできる。それを仕組みで変えるという意志と構造に落とし込んだのが龍馬だった。

あなたが「変えたい」と思っている社会のルール、それを事業に変える一歩を踏み出せているか。龍馬ならそう問いかけてくる。

この偉人をもっと深く知るなら、こちらの本がおすすめだ。

竜馬がゆく(司馬遼太郎)
全8巻の大作だが読み始めたら止まらない。龍馬の行動原理がわかると、現代のビジネスシーンがまったく違って見えてくる。

マンガ版 竜馬がゆく
まずは手軽に読みたい人にとっつきやすい入門版。龍馬の行動力を視覚的に体感できる。

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参考文献

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偉人の名言は時代を超えて語り継がれているのに、現代の日常にどう使えるのかがいまいちピンとこない——そんな疑問がこのサイトを始めたきっかけです。「もし現代にいたら?」という視点で具体的なシーンに落とし込むことで、名言の意味がリアルに伝わるんじゃないかと思いました。作っているうちに自分自身の日常の学びにもなっていて、それが続けられている理由でもあります。

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