もしニュートンが現代にいたら、FXトレーダーとして相場に挑んでいたかもしれない。
万有引力の法則を発見し、微積分を生み出した天才だ。
しかし実は、歴史上最大のバブル崩壊で全財産を溶かした経験を持つ。
その顛末が、ある名言に凝縮されている。
万有引力の天才、相場に挑む
ニュートンは1687年に『プリンキピア』を刊行した。
万有引力の法則と運動の三法則を、数学的に証明した歴史的な書だ。
また、惑星の軌道も潮の満ち引きも、すべて数式で記述できることを示した。
そんな男が現代のFX取引画面の前に座ったとしたら?
きっと最初は無双するだろう。
チャートを解析し、経済指標の相関を計算し、「市場にも法則があるはずだ」と確信して臨む。
天才が踏み込んだバブルの罠
しかし、ニュートンは1720年に南海会社の株式に投資した。
最初は利益を得て、一度売却した。
ところが周囲の熱狂に引き込まれ、より高値で買い戻した。
その後、南海バブルは崩壊。
損失は約2万ポンド——現代の貨幣価値に換算すれば数億円ともいわれる額だ。
現代のFXトレーダーとして再現すれば、こうなる。
- 上昇トレンドを見極めてロングポジションを建て、順調に利益が出る
- 「もっと上がる」という周囲の熱狂に押されてレバレッジを上げる
- 急落が始まっても「必ず戻る、計算上そのはずだ」と損切りできない
- 証拠金維持率が下限を割り、強制ロスカット
つまり、天才の失敗から学べることがある。
計算できるのは「物体の動き」だけではない。
あなたはポジションを持ったとき、損切りのルールを守れているだろうか?
数式には代入できないもの
「天体の運動は計算できても、人間の狂気は計算できない」
この言葉は、南海バブル崩壊の後にニュートンが残したとされる。
惑星の軌道は万有引力の法則に従う。
一方で、株式市場を動かすのは人間の欲望と恐怖だ。
数式に感情は代入できない。
したがって、どれだけ優れた分析ツールがあっても限界がある。
最後に相場を動かすのは「人間」である。
300年前の天才がすでに気づいていた真実が、今日も市場に通用している。
ニュートンの生涯をわかりやすく知りたい方には、竹内均監修の『学習漫画 世界の伝記 ニュートン』がおすすめだ。
南海バブルでの挫折も含め、研究に人生を捧げた天才の全貌が描かれている。
ニュートンが挑んだ「市場の狂気」——現代では、より少ない資金から世界の株価指数や商品相場に参加できる。
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「計算できない人間の狂気」——それを知ったうえで、あなたは市場にどう向き合うだろうか?
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